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2011年2月の読書は、こんな感じでした。

2月の月間MVBは、スーザン・ドウォーキンの「地球最後の日のための種子」 です。

いつくるかわからない、けれどもきたときのために備える、シードバンカー、ジーンバンカー「ベント・スコウマン」の半生をメインに扱ったノンフィクション。世界が滅亡しても、「地球最後の日のための貯蔵庫」からまた農業を開始できるように三百万種類の種子がノルウェーの永久凍土の下に大切に保管されている、ってそんなこと知らずに今まで生きてきたけど、すごい壮大なプロジェクトですね。もちろん保管してるだけじゃなくて、日々交配などの研究をし、各国により強い小麦を提供するなどしている。「疫病によって全滅しないように多様性をもたせリスクを分散すること」は、社会や組織にも言えることだし、「将来が今までのように寛容であってくれるとは限らない」という言葉は、日々生きる上で気持ちを引き締めてくれる。また、「種子が消えれば、食べ物が消える。そして君も」というスコウマンの得意のジョークは、その裏に人類への警鐘をひそめている。


しんひろとの本棚
2011年02月
アイテム数:10
きことわ
朝吹 真理子
読了日:02月03日
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村上春樹 雑文集
村上 春樹
読了日:02月06日
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発光地帯
川上 未映子
読了日:02月10日
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蜜の証拠
サルワ.アル・ネイミ
読了日:02月12日
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地球最後の日のための種子
スーザン・ドウォーキン
読了日:02月16日
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道州制 (ちくま新書)
佐々木 信夫
読了日:02月26日
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